紹介予定派遣で派遣社員から正社員雇用も可能です
派遣の求人情報を見ていると「紹介予定派遣」という求人が掲載されていることがあります。紹介予定派遣は派遣スタッフから正社員を目指せる、とても人気の高い雇用形態です。そんな紹介予定派遣の特徴や仕組みについて詳しくご紹介します。
紹介予定派遣とは
派遣スタッフとして派遣先企業で一定期間働いた後、派遣先企業・派遣スタッフ双方の合意があれば、正社員または契約社員として派遣先に直接雇用される制度のことを言います。もともとアメリカやヨーロッパで発展した制度ですが、日本では平成12年に導入されました。
正社員として直接雇用されるまでの派遣期間は最大で6ヶ月です。早ければ1ヶ月、平均すると約3ヶ月で派遣社員から正社員へと直接雇用されます。
紹介予定派遣から正社員までの流れ
@派遣会社に登録する
派遣会社の公式サイトから仮登録をした後、実際に派遣会社に出向いて本登録をします。(多くの場合「派遣登録会」に参加します)
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A仕事の紹介を受ける
経歴やスキル・希望などをもとに、派遣会社から仕事(派遣先企業)を紹介してもらいます。場合によっては書類選考を受けることもあります。
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B面接を受ける
派遣会社の担当者同席のもと、派遣先企業の面接を受けます。事前に派遣会社の担当者にアドバイスを受けておきましょう。
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C派遣スタッフとして勤務開始
派遣先企業でのお仕事を開始します。この間に、業務内容・職場環境などに注意を払い、正社員として働けるかどうかを見極めましょう。
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D双方の意思確認
派遣会社が間に入り、派遣期間終了後の直接雇用について派遣先企業と派遣スタッフ(あなた)双方の意思確認を行います。
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E派遣契約終了
双方の合意があった場合は派遣期間終了後、企業と直接契約を結ぶことができます。合意に至らなかった場合は、引き続き同じ企業で派遣スタッフとして働くことはできません。
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F正社員として雇用開始
一般派遣と紹介予定派遣の違い
一般派遣とは俗に言う派遣スタッフ(派遣社員)のことで、派遣会社に登録し、派遣会社の紹介を受けて派遣先企業で派遣就労することをいいます。紹介予定派遣との違いを見ていきましょう。
雇用期間の違い
「一般派遣」の場合、雇用契約によって異なりますが、一般的に最初は1ヶ月〜3ヶ月の契約期間を設けており、その後、契約更新を行いながら契約満了まで就労し続けることになります。但し、同一業務で3年以上就労することはできません。
一方、「紹介予定派遣」の派遣期間は最長6ヶ月です。しかし、その後派遣先企業との合意があり直接雇用されれば、よほどの理由がない限り働き続けることができます。
ただし、紹介予定派遣で注意したいのが、「直接雇用」が実現しなかった場合です。紹介予定派遣は、正社員での直接雇用を前提としているため、派遣スタッフの都合で直接雇用を断ったり、また企業から断られたりした場合、派遣スタッフのまま同一業務で継続して働くことはほぼ不可能です。
面接の有無
「一般派遣」の場合、企業が派遣スタッフに対して事前面接を行うことは法律で禁止されていますが、「紹介予定派遣」は正社員雇用を前提としているため、事前に企業との面接があります。面接結果によっては不採用となることもあるので、一般派遣で働くよりもハードルは高いと言ってよいでしょう。
紹介予定派遣も、派遣期間は一般派遣とほぼ同じ条件での就労になりますが、数年先のことを考えると、直接雇用になる紹介予定派遣の方が、雇用や収入の安定が期待できます。両者の違いをしっかり把握した上で、紹介予定派遣にチャレンジしてみてください。
紹介予定派遣の仕事をするにはどうすればいい?
正社員を希望する人には魅力的な仕組みの紹介予定派遣。どうすれば紹介予定派遣の仕事に就けるのでしょうか。
@人材派遣会社に登録する
自分が希望する職種や業種に強く、紹介予定派遣の実績が多い派遣会社に登録をしましょう。
A派遣会社から紹介予定派遣の求人を紹介してもらう
派遣会社に登録の際、担当者に紹介予定派遣を希望する旨を伝えておきましょう。また、希望の紹介予定派遣の求人があれば、派遣会社に応募したい旨を伝えましょう。
B紹介予定派遣で勤務する
派遣会社から求人の紹介を受けて求人に応募をすれば、書類選考や面接が控えています。そしてそれらを通過することができれば、紹介予定派遣としての勤務が始まります。その後は、双方の意思確認で直接雇用されるかどうかが決まります。
紹介予定派遣のメリット
○有名企業や大手企業で正社員として働くことができる!
最近は、新卒採用や転職で入社するのが難しい大手企業や有名企業などが、紹介予定派遣での人材採用を行っているケースが多くあります。紹介予定派遣を利用すれば、憧れの企業で働くことも夢ではありません。
○直接雇用前に会社の雰囲気や仕事内容を把握できる!
紹介予定派遣の場合、最長6ヶ月までは派遣スタッフとして働くことができます。この期間を利用して、どんな雰囲気の会社なのか、仕事内容は自分と合っているかを事前に確認した上で正社員になるかどうか決めることができます。ですから、採用後「イメージしていた仕事と違った」「ブラック企業だった」などといった失敗を防ぐことができます。
○派遣会社が交渉や調整を行ってくれる!
給与や勤務条件など企業側に直接交渉しにくいことも、紹介予定派遣なら派遣会社が交渉や調整を行ってくれます。給与や条件などの話は、下手をすれば企業側に対して心証を悪くしてしまうデリケートな問題です。その点、派遣会社の担当者はプロですので、スムーズに交渉を行うことができます。気になることはどんな些細なことでも遠慮なく相談し、不安材料は解消してしまいましょう。そうすることで、安心して正社員として勤務することができます。
紹介予定派遣のデメリット
×必ず正社員として雇用される訳ではない
書類選考や面接を経て紹介予定派遣として働けたとしても、必ず正社員になれる訳ではありません。実際に働いてみると、仕事や職場の雰囲気に合わずこちらから断る場合もあれば、企業側から断られる場合もあります。どちらの場合も、そのまま派遣スタッフとして働き続けることは、ほぼ不可能です。殆どが契約満了となり、また改めて求職活動を行わなくてはいけません。
×一般派遣に比べると紹介予定派遣の求人数は少ない
紹介予定派遣は一般派遣に比べると求人数がとても少ないです。求人数が少ないと、希望する条件の仕事が見つかりにくく、例え応募をしたとしても倍率が高いので、書類選考で落とされたり面接で断られたりする可能性が高くなります。
紹介予定派遣でおすすめの職種や業界
どの職種や業界でも紹介予定派遣の求人はあるのでしょうか。紹介予定派遣でおすすめの職種や業界を紹介します。
人気の高い紹介予定派遣の職種
順位 | 職種 |
1位 | 一般事務 |
2位 | 経理事務 |
3位 | 営業事務 |
4位 | 総務事務 |
5位 | 営業 |
(集計期間:2015年1月1日〜1月31日/アデコ調べ)
紹介予定派遣で人気の高い職種は事務職に集中しています。事務職は上記のほかにも人事事務や企画事務、語学に自信のある方や外資系の仕事につきたい方は、国際事務・英文事務・貿易事務といった専門色の濃い事務までかなり多くの種類があります。事務職は人気があるため競争率も高いですが、求人数が多く間口が広いためオススメです。
紹介予定派遣の仕事が多い業種
順位 | 業種 |
1位 | 金融 |
2位 | メーカー・商社 |
3位 | 流通・サービス |
4位 | IT・WEB・通信 |
5位 | 不動産・建設 |
(2015年3月 マンパワーグループ調査)
紹介予定派遣の求人が多い業種の1位に輝いたのが、金融関連の業種で、求人全体の34%をも占める割合となっています。特に希望する業種がないのであれば、求人の多い金融関連なら仕事が見つかりやすいかもしれません。
未経験でも応募できる紹介予定派遣の職種
経験者の募集が多いと思われがちな紹介予定派遣ですが、実は未経験OKの紹介予定派遣の求人も少なくありません。中でも多いのが、アパレルの販売員、事務職のアシスタント業務、その他補助的なポジションの求人です。最近では、秘書やグループセクレタリー(部署全体のサポートをする仕事)の求人もよく見かけます。これらの職種に転職を希望している人は、紹介予定派遣を利用してみても良いのではないでしょうか。
紹介予定派遣でおすすめの人材派遣会社
テンプスタッフ
対応地域 | 紹介予定派遣の求人数 | 特徴 |
全国 | 2,165件 | 事務系の紹介予定派遣の求人が豊富です。未経験可能な求人もあり、フォロー体制もしっかりしています。 |
マイナビ派遣
対応地域 | 紹介予定派遣の求人数 | 特徴 |
全国 | 5,910件 | さまざまな職種・業種の紹介予定派遣の求人を取り扱っています。情報量が多いので希望する条件の求人が見つかりやすいです。 |
アデコ
対応地域 | 紹介予定派遣の求人数 | 特徴 |
全国・海外 | 2,293件 | 海外にも拠点を置くアデコは、外資系企業の紹介予定派遣にも強いです。語学系・オフィス系・IT系・営業系の求人が豊富です。 |
派遣スタッフとしてそのまま働くという選択肢もあります
自分が希望する紹介予定派遣が見つからない場合は、無理に紹介予定派遣の求人にこだわらず、ひとまず一般派遣のスタッフとして働くのも一つの選択肢です。直接雇用になればそう簡単に辞めることはできないため、紹介予定派遣の求人を選ぶ際は慎重にならなければなりません。
派遣スタッフのメリットは、自由な働き方ができるということです。残業や休みもあなたの希望を派遣会社の担当者に伝えれば、それに合った仕事を見つけてくれたり、派遣先の企業と交渉してくれたりします。また、職種にもよりますが、派遣は高時給!平均時給は1500円くらいです。時給制なので働いた分だけ月々の収入もアップし、残業をした場合の時給は25%割増になります。
さらに、スキルアップのサポート体制も整っており、OA研修・ビジネスマナー研修、自宅でも学習できるインターネット研修、提携スクールを優待価格で受講、資格取得支援などがあり、専門的な知識を身につけたいあなたの強い味方です。
人間関係は正社員ほど気を遣うことはないでしょうし、もし、派遣先での人間関係で悩むようなことがあれば派遣会社の担当者に相談することもできます。また、無料でプロのカウンセラーのカウンセリングを受けられる派遣会社もあります。
派遣スタッフとして働きながら、経験やスキルを身につけ、将来正社員として働くための準備をするというのも賢い方法かもしれません。
まとめ
紹介予定派遣の仕組みについてご理解いただけたでしょうか。派遣スタッフから正社員への雇用が可能な紹介予定派遣は、ゆくゆくは正社員になりたいという方にはぜひ利用して頂きたい制度です。
転職活動をする際、自分で求人を探して応募することは非常に労力を伴います。しかし、紹介予定派遣なら派遣会社が段取りやフォロー、交渉などを全て行ってくれる上、派遣スタッフとして働きながら仕事内容や職場の雰囲気を知ることができるので、企業とのミスマッチを防ぐこともできます。
ただし、留意すべき点は、全ての人が正社員に雇用される訳ではないということです。約4割近くの人が直接雇用には至っていないという調査結果もあることから、紹介予定派遣から正社員雇用への道は厳しいものだと思っておいた方がいいでしょう。
それでも、実力や適応力、働く姿勢などが評価されれば未経験でも正社員になれる可能性は十分にあります。興味がある方は、希望する条件の求人を取り扱っている派遣会社に登録して、求職活動を始めてみてください。
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